2023/04/22
遠藤航が同点弾、残留に向けへーネス監督就任以来続く「無敗を止めないように」

©︎Getty Images
金曜夜に行われたFCアウグスブルクvsVfBシュトゥットガルトの一戦は、入れ替え戦となる16位シュトゥットガルトとしては勝利をおさめ、15位ボーフムを暫定的にでも交わし14位アウグスブルクを残留争いに更に巻き込ませたいところだった。だが最終的には遠藤航によるゴールも1−1の痛み分け、アウグスブルクは総勝ち点数を30にまで伸ばして暫定13位に浮上した一方、シュトゥットガルトは引き続き16位にとどまり残りリーグ戦5試合に挑むことになる。だが今回の勝ち点1にはそれ以上の価値があった、試合後DAZNとのインタビューでは選手たちからそのような意見が強調された。
ヨシャ・ヴァグノマンはこれを「ここ数試合で培ってきた士気」による”成果”との見方を示しており、開始早々にアウグスブルクに先制点を許すも「いかなる谷にも必ず上り坂はあるんだ。前半は確かに思うようにはいかなかったけど、後半はうまくいくことができたんだ」とコメント。特に就任まもないセバスチャン・ヘーネス監督が「僕たちのために全力を尽くし、そして僕らもそれに全力で報いたいと考えている」と影響を及ぼしていることを明かし、特に選手との対話を多く求めてポゼッションサッカーにおける攻撃面での勇気を支えてくれることが「強い信念」となって表れているとの考えを示している。
一方でGKファビアン・ブレッドロウは前半について「アウグスブルクの激しさはわかってはいたんだけど、それでもいくつか混乱した部分があって詰めの甘さを露呈してしまった。あれこそ彼らがホームで示す特徴であり、逆に僕らがそこに対応できなかったところでもある。僕らがポゼッションを多用する中で、アウグスブルクのプレスに容易にロストをおかしてうまくいかなくなってしまった」と総括。「そして後半からはポゼッションに変化が生まれて、僕らは勇気をもってプレーするようになり、うまくスペースを見出せるようになっていったね」
それでも1点リードという状況は変わらぬまま試合も終盤に差し掛かってきたところで、主将の遠藤航が貴重な同点弾を決めることに成功。「確かに勝ち点3を確保したかった気持ちはある、でも今の状況ではこの試合も含めて勝ち点を1つ1つ積み重ねていくことが重要なんだ。特に後半ではポジティブなものが見られていたし、最終的にピッチにいた選手たち全員がとても意欲的で、闘争心をもって戦う姿勢を見せられていたよ」と語ったブレッドロウは、改めてへーネス監督の下で2勝2分と「まだ無敗だし、このままの道を進んでいければ」と述べ、遠藤航も試合後に自身のツイッターにて「勝ち点3を取りたい試合でしたが、最低限の結果。次はホームで勝てるようにまたチームみんなでいい準備を。」とグラードバッハ戦への意気込みをみせた。