2023/08/18

プレミア移籍迫る遠藤とマヴロパノス、穴埋め候補はホッフェンハイム時代の教え子2人

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 まだ遠藤航のリヴァプールFC移籍は正式には発表されていないが、それでもすでにVfBシュトゥットガルトではその対応に追われているところ。特に1週間前にヘーネス監督は改めて、遠藤の重要性について「クラブの顔であり絶対的なファイター」と称賛していただけに、残念な気持ちだろう。それでも「ただ全体像を見極めなくてはならないよ。30歳にしてプレミアのリヴァプールで、その夢をかなえるチャンスがきたんだ」と理解を示した指揮官。それは選手のみならずクラブにとっても言えること。遠藤との契約は来夏までで2ヶ月前からの延長交渉は進展せず、リヴァプールからは基本金2000万ユーロ。成果におうじて最大2500万ユーロの金額が見込まれており、「財政的にみて良いパッケージだ」と納得しているようだ。「嘆くつもりはない。クラブにもそう伝えている。少なくとも短期的にはある程度は埋められるだろう。単純に1人を置き換えるわけにもいかないが、移籍期間で良い形を築けるように全力で取り組むよ。長期的にみて自分たちの強化につなげていかなくては」と言葉を続けた。まずシステムの変更が1つの策ということになるだろう。

 最近はダブルボランチを採用していたのだが、今回はカラソルをワンボランチとして底に配置し、エグロフとミローをCMFに配置した3人による中盤の形成、もしくは経験豊富な原口元気が遠藤に代わりカラソルとダブルボランチを形成するかもしれない。実はここ数週間のトレーニング内容をみるかぎり、この可能性は意外にも高そうだ。「いろんな可能性がある。アイデアは頭の中にあるが、でもここで世間に好評するようなことはしない」とヘーネス監督。中長期的な対応については今後の成り行きを見守っていくことになるだろう。候補は例えばスイス1部シュトゥルム・グラーツのアレクサンダー・プラスやブンデス2部マグデブルクのダニエル・エルファドリだが、キッカーが得た情報ではそこまで熱心ではない模様。またヘーネス監督がバイエルンIIやホッフェンハイムで指導したアンジェロ・シュティラーは望ましい解決策だろうが、主力の一角を担うようになったドイツユース代表をホッフェンハイム側が手放す理由もない。金額で釣ろうにも財政難は変わらずレンタルでの穴埋めを模索している可能性もある。なおコスタンティノス・マヴロパノスもウェストハム・ユナイテッドへの移籍が取り沙汰され、こちらも後任候補にはへーネス監督がホッフェンハイムとバイエルンで指導した、クリス・リチャーズが浮上しているところだ。

ホッフェンハイムも移籍の噂の中、バウマンの主将続投が発表。カシム・アダムスはトルコ行き?

 一方で主将については副主将として遠藤を支えてきたアントンが引き継ぐことになりそうだ。「理にかなったプロセスだろうし、彼は確実にこのクラブのキャプテンを務めるのにふさわしい選手だよ」ちなみにシュティラーが在籍するTSGホッフェンハイムでは、同じく主将のオリヴァー・バウマンもまた、バイエルン・ミュンヘンへの移籍が取り沙汰されているなかで、先日に遠藤航と同じくTSGホッフェンハイムでの主将継続が発表されたところ。副主将はアンドレイ・クラマリッチとクリシャ・プレーメル。選手評議会はアンソニー・ブルックスとパヴェル・カデラベク、そして復帰したフロリアン・グリリッチュと3人のディフェンダーが名を連ねた。なおホッフェンハイムのDFでは来夏まで契約を残すカシム・アダムスが、トルコのトラブゾンスポル移籍に迫っているとの報道がなされている。

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