2023/09/21
アヤックス:ボルナ・ソーサ獲得をめぐり、ミスリンタトSDを利益相反の疑いで調査

©︎ANP/AFP via Getty Images
オランダの国営放送NOSによれば、アヤックス・アムステルダムのスウェン・ミスリンタトSDに対して、ボルナ・ソーサの移籍をめぐり利益相反の疑いが持たれているという。いったい何があったのだろうか?それは今年の6月に起こった、自身が共同設立したマッチメトリックスというサッカーデータ分析会社の株主構成の変更に端を発する。このときにプーマ(3.21%)とAKAグローバル社(3.16%)が株主リストに加わり、そしてミスリンタト氏の持ち株は35%にまで上昇。そしてこのAKAこそ、この後でシュトゥットガルトからアヤックスに移籍金800万ユーロほどで移籍することになる、ボルナ・ソーサのエージェントでもあるのだ。
ちなみにその1ヶ月前となる今年5月にアヤックスに加入する際に、ミスリンタト氏はマッチメトリックス社の持ち株についてクラブに報告済みであり、日常業務には関与していないとも付け加えていたというが、アヤックス側はNOSに対して「出資の事実はしらなかった」と返答。これから調査に乗り出すことも明かしており、また「スウェンはすべての関連文書の開示を含め、この件に関して全面的な協力を申し出ている」とのこと。そもそも一部のクラブ関係者と一部の代理店との間に密接な関係があることは、サッカー界では多かれ少なかれ公然の秘密となっているが、今回のアヤックスの調査結果がどう出るかは興味深いところ。特に獲得元のクラブがミスリンタト氏自身、直近3年半在籍していたのだからきなくさい匂いが漂うことは仕方のないことだろう。