2023/09/29
ブンデス5試合で二桁得点のギラシ、今冬にはプレミア?「何も約束はできない」

©︎IMAGO/Sportfoto Rudel
昨シーズンまではブンデス2部降格の影に追われ続けていたVfBシュトゥットガルトではあるが、現在はその真逆であるブンデスリーガ3位。特にキャプテン遠藤航が開幕直前にリヴァプールに移籍するなど不運にも見舞われるなかで、その飛躍を支えているのが開幕から5試合で脅威の二桁得点を記録したセール・ギラシである。いったいその要因はどこにあるのか?それがギラシ本人にとっても、なかなか説明のつかないことのようで「現時点で僕たちは、良いプレーをすることができている。チームとして成功していると思うんだ。それが僕のゴールにつながっているんじゃないかな」とコメント。今週末のケルン戦では11得点目を狙いにいく。「僕たちは今、かなり楽しめているところだよ」
ただそのお楽しみの時間は、いつまで続くだろう?シーズン41得点というブンデス記録を樹立した、ロベルト・レヴァンドフスキのペースで今後も得点し続けることはチーム事情から考えにくいことだが、それ以前にそもそもギラシが今シーズン最後までシュットゥットガルトに在籍しているかさえ疑問が持たれている。確かにこの夏にはFCフラムなどから関心が寄せられながらも、最終的にシュトゥットガルトに残った27歳のストライカーではあるのだが、プレミアリーグを魅力的には考えており、そしてシュトゥットガルトも財政状況から提示金額によっては、これほどの数字を残している選手であっても売却に応じるほかないだろう。
「現時点での僕の目的は、あくまでここシュトゥットガルトでシーズンを終えることにあるよ」と語った、ギラシ。ただそれと同時に「サッカーの世界では、何かを約束することは難しいからね」とも付け加えており、契約に含まれるという例外条項の存在については特に語ることはなく、ただ「僕の仕事としては良いプレーをすること。それ以外の仕事は僕ではなく、代理人が何がベストかを正確に知っているはずさ」と言葉を続けた。「シュトゥットガルトには素晴らしいチームメイト、素晴らしいコーチ陣、そして素晴らしいファンたちがいる。家族として快適に過ごせているし、だから僕はシュトゥットガルトに残った。プレミアリーグは興味深いけど、でも毎日そのことを夢見ているわけじゃない」