2023/12/07
2023/10/22
邁進のシュトゥットガルト。ギラシは今季14得点目も負傷で途中交代

©︎Getty Images
「シュトゥットガルトの快進劇はチャンピオンズリーグ出場クラブ、1.FCウニオン・ベルリンをもってしても止めることはできなかった。ここ数年は土壇場でかろうじてブンデス残留を果たしてきたクラブは、今季ではセバスチャン・へーネス監督の下で開幕から4勝3分1敗。3−0での快勝後に指揮官は「本当に誇らしいね」と胸を張った。今季ここまでゴールを量産してきたセール・ギラシが、脅威の1試合2点ペースとなる今季14得点目をマークすると、「正直、後半になってからプレッシャーをかけられる」不安を抱いていたが、GKアレクサンダー・ニューベルの仕事はせいぜい、狙いの定まらないセンタリングに対処する程度で、ピンチらしいものといえばファファナが逃した1度程度。無失点で勝利。いまや自信みなぎりパフォーマンスに、へーネス監督も「今日は本当に成熟したパフォーマンスをみせていたね」と眼を細める。
だがその一方で今回の勝利に影を落としたのが、ほかならぬそのセール・ギラシの負傷だった。相手MFリュカ・トゥサールとの対人戦に臨んだ際に、「筋肉系の違和感を覚えた」というストライカーはひとまずプレーを続行するも、結局はまもなくして交代。「ここには精密検査を行えるような設備はないので、できる範囲でしか確認はできない。これから詳細はわかってくるだろう」とへーネス監督。ただそれでもギラシにだけ焦点をあてたくはなく、それは負傷が影を落としたというより「攻守に渡って我々はゲームにプラスを与えられる選手が本当にいる」ことをみせたチームを讃えるためだった。