2023/06/05
ベンゼマも14年過ごしたレアルを退団。行き先はサウジか

©️IMAGO/Vicente Vidal Fernandez
バロンドールを受賞したカリム・ベンゼマもまた、レアル・マドリードをこの夏に退団することが明らかとなった。ジョゼ・モウリーニョ時代も知る同選手は、レアルにおけるレジェンドの1人として14年間過ごしたクラブを退団。すでに明らかとなっているエデン・アザールと同様、本来は来シーズンまでとなっていた契約を早期解消することでクラブと合意したことが発表されている。
「我々の最も偉大なレジェンドの1人であるカリムに、感謝と愛情を表現したい。カリム・ベンゼマのレアル・マドリードにおけるキャリアは、その姿勢とプロフェッショナリズムの代表格であり、我々クラブがもつ価値観をまさに体現する選手である。そしてそんなカリムは、これからの自身の未来を決断するための権利を手にすることになったのです」
ただその一方でベンゼマはここのところ、レアルの首脳陣との間で不和が生じていたとも言われており、それが今回の意外な流れに拍車をかけてしまったとスペインメディアでは報道。今シーズンにベンゼマは、度重なる負傷に悩まされることにはなったが、それでもレアルの試合において決して欠かすことのできない存在であったことに変わりはない。ただこれからはどうやらサウジアラビアのクラブ、クリスチアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスルのライバルで、アル・イテハドに向かうことになりそうだ。
2009年にロナウドやカカ、シャビ・アロンソとともに、21歳でオリンピック・リヨンからレアルに加入したベンゼマは、常にイグアインやモラタ、ヨヴィッチら変わるがわるライバルが登場するも、常に最後にはベンゼマが定位置争いで勝利しており、ただロナウドの脇役に甘んじる傾向は見受けられていたものの、2018年にそのロナウドが退団してからはレアルの顔に。2021/22シーズンのチャンピオンズリーグでは15得点の大活躍で優勝へと貢献。
これまでレアル・マドリード在籍期間では通算647試合に出場して353得点165アシストをマーク。これはクリスチアーノ・ロナウドの438試合で450得点に次ぐ数字である。その間にリーグ戦4度、国王杯3度、チャンピオンズリーグ5度優勝なども果たしており、日曜のビルバオ戦がその有終の美を飾る、レアル・マドリードでの最後の舞台ということになってしまった。