2023/07/21
ディミトリ・パイェ、マルセイユから涙の退団「まだプレーしたい」

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普段は冷静沈着なオリンピック・マルセイユのパブロ・ロンゴリア会長も、気持ちを抑えきれない様子でディミトリ・パイエの肩に手を回す様子が見受けられた。36歳の元フランス代表は金曜午後に涙をその目に浮かべながら、6年間過ごした同クラブからの退団を発表している。「僕はとにかくサッカーを続けたい。でもなかなか出場機会を得られない苦しいシーズンを過ごしてしまった・・・」それからしばらく時間を置き、バイエはゆっくりとマイクをそっと置いている。
その前に隣に座るロンゴリア会長から、今回の会見の目的は「パイェと別々の道を歩むことにしたことを発表するため」のものだと説明がされた。2013年から2015年まで在籍していたパイェにとって、ウェストハムでの2年間を経由して復帰した2017年の入団は2度目となるものであり、この6年間でそれぞれの監督の下で浮き沈みの激しい時間を過ごしながら、この夏に就任したマルセリーノ監督の下ではプレーすることなく来夏までの契約を解消。
2021/22シーズンにはリーグ戦32試合に出場して12得点をマークするも、昨季は一転して24試合に出場で4得点に終わった36歳に、もはやチームに居場所は残されていなかった。「数週間にわたる話し合いの結果によるものだ」とロンゴリア会長。だがこれは単なる別れではなく「再会を誓った上」でのもの。「クラブの扉は常に開かれてる」とエール。実際にクラブとしては別の役職も提案していたようだが、「でもプレーしたいという気持ちがあった。またピッチで喜びを感じたいんだ」と同選手は述べている。