2023/07/27

ヘンダーソンもサウジ移籍、LGBT+団体やヒツルスペルガー氏らからは落胆の声

©︎IMAGO/News Images

 リヴァプールFCは木曜日に、12年間在籍しキャプテンも務めていたジョーダン・ヘンダーソンの移籍を発表。英国メディアによれば移籍金およそ1400万ユーロを残す形で、同じくかつてリヴァプールでキャプテンを務めたスティーブン・ジェラード監督が就任したばかりの、サウジアラビアのアル・イテファクに加入する。新天地とは2026年までの3年契約を締結し、サラリーは週給80万ユーロを超えるものとなるようだ。

 2011年に生まれ故郷であるサンダーランドからリヴァープールに渡ってきたMFだが、チームが不振となったなかで昨季43試合中35試合に出場。これまでの在籍期間ではプレミアリーグとチャンピオンズリーグ、FA杯、リーグカップに至っては2度優勝を果たしてきた。クロップ監督は「これがサッカーであり、これが人生。彼にとって苦渋の決断だったと思うし、私にとってこれまで彼だけがここでの私のキャプテンだった」とエール。

 ただその一方でヘンダーソンは近年、LGBT+コミュニティへの支援を繰り返し表明してきたことから、リヴァプールの公式LGBT+サポーター・グループ “Kop Outs “は、「女性やLGBT+の人々が抑圧され、世界の死刑リストの上位に常に名前があがる」体制へのPR活動に参加していると非難。元ドイツ代表トーマス・ヒッツルスペルガー氏も落胆を露わにし、「彼の今後のイメージにどう影響を及ぼすことになるだろう。ただこれまでのイメージは終わった」とツイートしている。

 改めてリヴァプールのチーム組織に目を向けると、リバプールで492試合に出場に33得点61アシストをマークした33歳がファビーニョと共にサウジに渡ったことにより、レッズの中盤の再編成はさらに推進。ジェームズ・ミルナー(ブライトン)、ナビー・ケイタ(ブレーメン)、アレックス・オックスレイド・チェンバレン(不透明)、ファビオ・カルバーリョ(ライプツィヒ)、アルトゥール(レンタル終了)が退団。逆にアレクシス・マック・アリスター(ブライトン)やドミニク・ソボスライ(ライプツィヒ)を獲得した。

Premierleague Premierleagueの最新ニュース