シャビ監督、デンベレのパリＳＧ移籍を認める「予想していなかった」

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　ＦＣバルセロナは先日のレアル・マドリード戦に引き続き、ＡＣミランとのテストマッチも勝利をおさめることに成功した。しかしむしろこの日の話題の中心となったのは、ラスベガスで行われたこの試合に立っていなかったウスマン・デンベレ。バルセロナの攻撃の一角を担うまでに飛躍をみせたフランス代表ウィンガーだが、はすでにパリ・サンジェルマンへと移籍することがシャビ監督からも認められたところ。

　「パリ・サンジェルマンからのオファーには及ばなかったんだ」と明かしたシャビ監督は、同選手の翻意に努めたもののケライフィ会長やエンリケ新監督との話し合いで「もう後戻りはできなかった」という。特に２０１７年にすったもんだの末にバルサ入りした後、デンベレは紆余曲折の時間を過ごすもののシャビ監督就任からようやく軌道に乗った。それゆえ何故そこまでパリに惹かれているのか「彼にその理由を尋ねたが、どう答えればいいのかわらかないようだった。個人的な部分なのだろう」とシャビ監督。「本当にがっかりしている。これは予想していなかったことなんだ」と言葉を続けている。「大切なことは彼の中で既に明確になったということ。今後の多幸を祈っているし、それにそもそも彼の残留に関わらず我々は戦力補強に目を向けなくてはならない。」と前を向いた。

レアル戦に続き、ＡＣミランも撃破。ロメウに賛辞

　その結果でより多くの出場機会を手にしたアンス・ファティが、後半から出場すると後半５５分、左サイドから中に切れ込んで、右足からファーサイドへ完璧な弧を描く見事なシュートで、マイク・メニャンも為す術もなく先制ゴール。最終的にはこれが決勝点となり、１−０で試合終了の笛の音がなった。セットプレーからＤＦクンデのポスト直撃など、全体的にバルサはより多くのチャンスを手にし、新戦力のオリオル・ロメウは指揮官から賛辞を受けている。この日先発出場した３１歳の元シュトゥットガルトのＭＦについて、シャビ監督は「彼がブスケツの穴埋めを果たすことができると確信をもっているよ。リーダーシップがあり、コミュニケーションにも長けている。私の目からみて素晴らしい新戦力だ」とコメント。なおシャビ監督が新戦力を求める右サイドバックについては、この日はロナルド・アラウージョが起用されていた。

【試合結果：バルセロナ１−０ＡＣミラン】得点：アンス・ファティ（５５分、バルデ）