2023/08/02

イタリアのレジェンドGK、ジャンルイジ・ブッフォンが45歳で現役引退を表明

©︎IMAGO/NurPhoto

 ジャンルイジ・ブッフォンについては異論の余地なく、過去数十年を振り返り、最も偉大なゴールキーパーの1人として数えることができるだろう。ドイツではまだヘルムート・コール氏が主将を務め、日本では村山富市氏が総理を務めていた、1995年11月19日、17歳の若さでプロデビューを果たし、2001年までのパルマ在籍期間で通算220試合に出場したブッフォンは、1998/99シーズンにコッパ・イタリアとUEFAカップを制覇。

 1997年にイタリア代表でもデビューするなど、当然ながらビッグクラブからの熱視線を集めることとなり、2001年に当時GKとしては史上最高額となる、5410万ユーロでユベントス・トリノへと移籍。それから実に17年間という驚異的な年数にわたってゴールを守り続け、2003年、2006年、2007年、2017年と、5度にわたって世界最優秀GK選出された。

 その在籍期間のうちには、2005/06シーズンにイタリアサッカー界を揺るがせたスキャンダルの結果、ユベントスがセリエB降格処分を受けるもブッフォンは残留を決意。しかも「グランデ・ジジ」の愛称で親しまれるGKはドイツW杯で優勝を果たしていただけに、その残留劇はその偉大なパフォーマンスをと同様に衝撃的で、ユーベファンから愛される理由の1つとなっている。

 それから10年が経過した2017年秋、ロシア・ワールドカップ出場権獲得を逃したイタリア代表から、175試合の出場という記録とともにブッフォンは代表引退を表明。さらに翌年夏には二冠を置き土産にユベントスからも退団。パリ・サンジェルマンにサプライズ移籍するのだが、こちらは間も無くして再びユベントスに復帰。その後2年間で19試合に出場し、セリエA最多出場記録を残して(657試合)、2021年に古巣パルマ・カルチョに戻った。

 そこで2024年までの契約の下セリエB43試合にしていたものの、「もうこれで終わりにする。皆さんにもう全てを出し尽くしたと思う。僕たちはともに勝利を手にしたんだ」とインスタグラムにて投稿。年齢的に考えれば決して驚くことではないのだが、これほどまでに華麗なキャリアを過ごした偉大なゴールキーパーの引退発表の知らせは世界中を駆け巡っており、今後については2023年はじめに病気で他界したジャンルカ・ヴィアッリ氏の公認として、イタリア代表の代表団長を務めるとみられている。

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