2023/08/10

「ルカクはいらない!」ユベントスファンがクラブ首脳陣に猛抗議

©︎IMAGO/LaPresse

“ノイ・ルカク・ノン・ロ・ヴォリアモ!” これは水曜日の夜にアリアンツ・スタジアムを訪れた、2万人以上のユベントスんファンの前で実際に声高に叫ばれていた言葉だ。シーズンオープニングイベントで恒例となっている、トップチームとユースチームとのテストマッチにおいて、サポーターたちはクラブ首脳陣に対して「ルカクはいらない!」という明確なメッセージを送っていたのである。

 30歳のベルギー代表FWはここのところ頻繁にユベントスとのつながりが指摘されており、特に昨季レンタルで復帰したユベントスにとってはライバルにあたる、インテルへの残留を当初は希望していたものの、突然ルカクは長年の相棒ラウタロ・マルティネスとの電話にも出ないなど無視し消滅。その背後にはユベントス移籍希望があったとの憶測も流れた。

 ユベントス側としては財政難に喘ぎ今季はチャンピオンズリーグ出場も果たせない中で、ドゥサン・ヴラホヴィッチの売却で資金調達しつつ、ルカクという穴埋めを同時に手にしたかったとの意図が見え隠れするが、ただこれは明らかにユーベファンの怒りを買う結果となり、今回のイベントではあからさまにヴラホヴィッチを盛大に歓迎。それと同時にルカク獲得への強い反発を見せていたのである。

 特にルカクとユベントスファンといえば、4月初旬のコッパ・イタリア準決勝ファーストレグにて、同選手が侮辱され、挑発され、レッドカードを出されるという人種差別スキャンダルが発生。最終的にはルカクに無罪が言い渡され、逆にユベントスは罰金を科されたという背景も。ただいずれにしてもスカイ・スポーツイタリアによれば、ユベントス首脳陣が思い描いていた移籍金額よりも、半分となる2000万ユーロ+ルカクがチェルシー側より提示。受け入れの姿勢をみせないユベントスから、チェルシーはすでに交渉から手を引くとのこと。

 

チェルシー、18歳デイビッド・ワシントン獲得へ

 そしてチェルシーでは若手FW、デイビッド・ワシントンの獲得に近づいている。所属先のサントスFCを率いるトゥーラ監督は、アスレチコ・パラナエンセ戦後に18歳の若武者の退団を認める発言を行なった。移籍金額は1200万ユーロほどとみられ、さらに成果に応じたボーナスが加味される仕組みとなる模様。ブラジルのメディアによれば、あとは詳細を詰めるのみになっているという。

 

ボヌッチがユベントスファンに別れ

 その一方で長年にわたりユベントスを支えたレジェンド、レオナルド・ボヌッチが自身のインスタグラムにて「ここで僕は多くのことを学び、懸命に戦い、多くの夢を見た。それは想像を超えるものだった。ありがとう、ユヴェンティーニ-最初の日から最後の日まで」と投稿。スクデットを8回、コッパ・イタリアを4回獲得したこのクラブは愛する故郷であり忘れることのできないものだと言葉を続けた。36歳のセンターバックについては元チームメイト、アンドレア・ピルロ監督率いるサンプドリアや、先日に鎌田大地を獲得したラツィオへの移籍が取り沙汰されており、一方でユベントスはすでにバレンシアから20歳で左利きのセンターバック、ファクンド・ゴンザレスを獲得。2026年までの契約締結を発表している。

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