2023/09/06
「信じるかはあなた次第」ヘンダーソン、サウジ移籍は「お金が理由じゃない」

©︎Getty Images
この夏にサウジアラビアへと移籍したジョーダン・ヘンダーソンに対しては、ここ数週間はかず多くの批判を浴びる日々がつづいた。ときにそれはイングランドの名門リヴァプールFCのキャプテンとして、そしてもう一方ではLGBTQ+コミュニティの活動家としてなぜ、死刑にさえ処されることもある国のスポーツウォッシングに協力をするのかという点である。それは週給70万ポンド(日本円でおよそ1億3000万円)と言われる破格の高待遇以外、何ものではないのか?「それだけ、もらえらたらいいけどね」と笑顔をみせたヘンダーソンは、「その数字は事実ではないよ」と強調。「信じるかどうかはお任せするが、僕自身はこれまで1度もキャリアの中で、お金を理由に移籍を決断したことはないんだ。ただ誤解しないでほしいけど、経済的な安定と必要とされる、評価を受けているということに金銭面も部分的には占めるものだよ。でもそれだけが理由じゃない、ということだね」と言葉を続けている。
リヴァプールではクロップ監督との会話のなかで「もうあまりプレーはできないだろう」と感じたというヘンダーソンは、「キャリアの終盤にさしかかって、またサッカーを楽しみたいという気持ちをもっている。プレーをしたいし、ベンチに座って10分だけプレーするのはごめんだ。しかもそれはイングランド代表にも関わることだし」と述べており、「自分が貢献できて、しかも何か新しいこと。新しいチャレンジができるところ」を模索していたところ、アリ・エティファクの「ジェラード監督からサッカーに関するプロジェクトを語ってもらった。お金のことは一切でていない。そこで僕は特別なことを達成し、クラブを作りあげ、このリーグを強化していくために何かできるかもしれないという思いに駆られた」のだという。「もちろん苛立ちを覚える人たちの気持ちもあわるよ。そう思わせたことには申し訳なく思う」とヘンダーソン。「でも遠くから他の国の文化や国を批判し続けるということに疑問を感じており、改善促進を約束するわけではなく、またその国の風習や文化の尊重を訴えながらも、決して信念が変わったわけではないとも強調。その上で「サウジでのプレーはポジティブなことだと思う」と語った。