2023/10/05
ファン・ハール氏、激動のアヤックスの顧問に就任

©︎IMAGO/ANP
最近ではドイツ代表の監督候補にも浮上していた、ルイ・ファン・ハール氏がこれから、母国オランダのトップクラブであるアヤックス・アムステルダムにて、顧問に就任することが火曜夜にクラブ側より正式に発表された。公式サイトによれば「サッカーに関わる問題について取締役会に助言する」役割を担うという。またこれにともない暫定的に顧問からクラブの取締役に就任していた、ヤン・ファン・ハルスト氏の後におさまる形となる。
「ぜひアヤックスの助けになれればと思っているよ」と72歳になったファン・ハール氏はコメント。「これから顧問として私のサッカー面における知識を提供していく準備ができている」としているが、ただ住まいはオランダではなくではなくポルトガルの最南端地方アルガルヴェに住んでおり、「外部アドバイザー」に近いものとなるようだ。「アヤックスはトップクラブに戻るべきであり、そのためには皆で協力していかなくてはならないよ」
特にアヤックスは現在、サッカー面において危機的状況に瀕しており、リーグ戦では60年ぶりとなる開幕からのつまづきをみせて10位。最近ではアヤックスサポーターがフェイエノールトとの伝統の一戦で暴動を起こし試合が中止になったり、
また今年の5月に就任したばかりのスウェン・ミスリンタトSDが利益相反の疑いも浮上し、その後に早くも解任されているところ。
ファン・ハール氏は1991年から1997年までアヤックスで監督を務めた経験をもち、1995年にはチャンピオンズリーグ優勝を達成。直近ではカタール・ワールドカップにオランダ代表として参加しており、ただ健康上の理由から監督業からは距離を置くことを決断。昨年には前立腺がんが診断されていた。