2022/09/12

浅野所属のボーフム、「3年間成功に導いてきた」ライス監督解任を発表

©️IMAGO/Laci Perenyi

 開幕6連敗中のVfLボーフムは、就任以来クラブを大きな飛躍へと導き続けてきた、トーマス・ライス監督を解任することを発表した。ひとまずは暫定的に、ハイコ・ブッチャー氏が指揮をとることになる。土曜日のシャルケとのルールダービーでは、昇格組を相手に1−3と敗戦を喫してしまった指揮官や選手たちは、試合後にはあくまで続投を訴える言葉を残していたものの、その願いがクラブ首脳陣には届くことはなかった。

 「この決断は決して容易なものではない。それは誰もが想像のつくものだ」と、新たにSDへと就任したパトリック・ファビアン氏はコメント。「ライス監督は過去3年間にわたり、このクラブを成功に導き続けており、この街やクラブとの深いつながりを持っている人物なのだ。しかしながら競技面の観点でみれば、この困難な状況を改善し問題点の解消を目指していくことが急務である」

 これまでクラブを成功に導いてきた3トップのうち、シンジーロルツSDが退任。ライス監督との延長交渉は停滞するなど、新上層部との距離感が浮き彫りになってきたところで、開幕からの6連敗というブンデスリーガ史上3番目となる大不振へと陥ったことが、最終的には今回の解任劇へと至ってしまった。「開幕前に延長の話があったのは事実。ただそれが世間に与えるインパクトが大きかったために共に延期を決断した。その時と今回の決断は同様のものであり、あくまで競技面に集中していこうという狙いがある」とファビアンSD。

 ひとまず後継を担うブッチャー氏は、かつて自身も2005年から2007年、そして2013年から2015年まで選手としてボーフムに在籍した背景をもち、2018年2月に1度暫定監督を務めて、その時にはダルムシュタット戦で勝利をおさめた経験もある。「ただ同時に我々は後任人事にも着手するよ」とファビアンSDはコメント。ただ兎にも角にもボーフムが、ライス監督という近年もっとも成功へと導いた指揮官を失ったことに代わりはない。

 2019年9月に当時ブンデス3部降格の足音も聞こえていたボーフムを受け継いだ同氏は、それから残留へと導くとその翌年には、誰も期待していなかったブンデスリーガ昇格をも達成。これに加えてその昇格年度では特に降格の危機に瀕することなく、見事な戦いぶりでブンデス残留へと導く手腕を発揮。この夏には延長の話題と共に、この週末に決定打となったFCシャルケ04の後任監督候補としても浮上していた。

 トーマス・ライス監督のコメント「2019年より続いてきたこの素晴らしい旅が、本日に私の中で終わりを告げた。招聘してくれたシンジーロルツ氏、選手たちやスタッフ、そして何よりも素晴らしいファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたい。個人的には開幕6連敗にも関わらず信頼を得られ続けたことは、特別なことであり誇らしく感じるものではある。このままチームとともに軌道修正をはかりたかったし、皆様のサポートがあればそれは可能だったと確信している。ともに昇格を果たし、ともに残留を果たし、ボーフムのため私は身を粉にして取り組んできた。サッカーの世界に永遠は存在しない。だから私のチャプターにも幕が下ろされる。しかしクラブへの愛情は永遠だ。本当にありがとう」

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