2022/09/13

ブンデスで再会濃厚のライス監督と、その逆を歩むボーフム

©️IMAGO/Kirchner-Media

 かつて2019年9月にはフェンス越しに、ファンたちから侮辱を受けたこともあった。以前にそう振り返ったトーマス・ライス監督は、それから短期間の調整期間を経て、3年間に渡り続くことになるボーフムのサクセスストーリーを描いていくことになる。まさにライス監督はボーフムのクラブ理念における理想的指揮官であり、若い選手を積極的に登用しつつもベテラン選手を前面に押し出して、ほぼ不可能と思われていたブンデスリーガ昇格をも実現。さらにその昇格年度でも目覚ましい活躍を演じてみせている。

 たとえこれほどまでわずかな資金であっても、これほどまでの結果を得られる可能性があることを示してみせたその支えこそ、トーマス・ライス監督であり、招聘したセバスチャン・シンジーロルツSDであり、イルヤ・ケーンツィヒ財務担当である。だがこの成功の最中にあったこの夏にこそ、改めてこの三人の結束を固めなくてはならなかったところで、シンジーロルツ氏がクラブ上層部から期待したほどの支持を感じられずに退任を決意。

 またライス監督も招聘に動いたFCシャルケとの対応は決して褒められるものではなかったろうし、またクラブとの契約延長交渉を前半戦終了まで先延ばしさせてしまったのはいただけないところはある。だがこの開幕からの6連敗を振り返った時に、そのパフォーマンスが解任に相当すると結論づけるのはいささか乱暴すぎはしないか。試合後に主力選手たちはこぞってライス監督への支持を表明し、またファンたちからも高い支持を得ていた指揮官なのだ。

 現状における印象でいえば、どのような監督が就任したところでチーム全体におけるクオリティ不足の解消は困難であり、おそらくは2部転落を免れられないのではないか。一方でその手腕と風貌により注目度も高いトーマス・ライス監督は、遅かれ早かれ再びブンデスリーガの舞台へと戻ってくることだろう。

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