2020/11/07
グラスナー監督、首脳陣と確執?「その解釈で構わない」
VfLヴォルフスブルクの監督と首脳陣との間に、明らかな亀裂が生じている、しかもそれを、オリヴァー・グラスナー監督は公の場において明らかにしたのだ。スカイに対して、指揮官は「スピードと深い位置への動きをもった選手」の獲得へと至らなかったことへの失意を明言している。
さらにその翌日となった金曜日には、指揮官は改めて「私はただ、うちのオフェンス陣における補強の目標を達成できなかったと言ったまで。数ヶ月に渡り話し合いを重ねてきたにも関わらず、ね。それは残念なことだよ。そのことを口にしたまでさ、決定力不足について問われたのでね」とコメント。
ヴォルフスブルクでは今夏の移籍期間において、オフェンス面においては18歳の若手パルトシュ・ビアレクと、ポリバレントなマキシミリアン・フィリップの2選手を獲得するも、確かにグラスナー監督が求めていた選手像にマッチするものだとはいえない。
ここまで開幕から6試合で5得点にとどまっている理由はここにあるのか?「それだけのせいにするつもりはないさ」とグラスナー監督。「ただやりたかかった事ができなかった。それは確かさ。今は既存の選手で点をとっていかないといけないからね、タラレバに固執しているわけではないよ。でもまぁ、もちろんスピードと深い動きを加えられていれば功を奏していたことだろうがね」
もはやグラスナー監督が大きな失意を抱いていることは紛れもない事実だ。ただこれがヨルグ・シュマッケ競技部門取締役やマルセル・シェファーSDとの確執を意味するものでもあるのか?
この助け舟ともいえる質問に対して、グラスナー監督は意外なことに「そう解釈して頂いて構わない」と断言。そして昨冬にはヤクブ・ブルーン・ラーセン獲得を目指していたことも明らかにし、「私は自分の口にした言葉の正統性を主張するまでだ」とも付け加えた。
一方で2019年に自らLASKリンツより招聘した経緯もある、シュマッケ競技部門取締役はこの発言に対して普段通り淡々と、ただそれでも「好感をもてるものではないよね。タイミングは残念だ」とコメント。
確かにヴォルフスブルクでは、週末のリーグ戦を終えれば代表戦期間が待っているにも関わらず、なぜグラスナー監督は敢えてこのようなタイミングで、そしてこのような形で口撃と展開し、むしろ事を荒立てるようなマネをしてしまったのだろうか。
「発言の限り、彼の不満はずいぶんと大きいようだね」とシュマッケ監督。さすがに日曜の試合前に退任劇にまで発展する可能性は低いだろうは、その後となれば、もはや監督と首脳陣と間にある亀裂の修正は、すでに困難なところまできているのかもしれない。