2021/02/20

シュテッフェン、ヴォルフスブルク好調の秘訣は「無失点に抑える」意識


 金曜夜のビーレフェルト戦での勝利によりVfLヴォルフスブルクは、最近リーグ戦で8試合連続無敗を記録、そして今回の3−0での勝利によりドイツ杯も含め、実に7試合連続で無失点を継続するなど、非常に安定したディフェンス力を披露しているところだ。オフェンシブな選手であるレナト・シュテッフェンも、チームの成功の秘訣について「僕たちはとにかく、相手に失点を許さないようにしている」とコメント。
 オリヴァー・グラスナー監督が掲げるサッカー哲学を、選手たちは見事に体現することができており、シュテッフェンの言葉を借りるならばそのためにはメンタリティも関与しているという。「時に辛くとも、それでもスプリントしなくてはいけない時がある」と、DAZNに対して語ったスイス代表は「そうしないと相手にスペースが増して、高い位置での守備を保つこともままならなくなるんだ」と言葉を続けた。
 そしてディフェンス面のみならずオフェンス面においても、ヴォルフスブルクでは「チームメイトがスペースを確保できるように走る」精力性が求められており、その結果でシュテッフェン自身、今回のビーレフェルト戦にて2得点を決める結果へと繋がるのである。「日々の練習の賜物さ」と胸を張ったシュテッフェン。「人間は単純なもので、うまくいくとやっていて楽しいものだよ」
 さらに今の戦いを楽しめている背景として、リーグ戦で上位争いを展開しチャンピオンズリーグ出場も視界に入ってきたことも挙げられるだろうが、あくまでシュテッフェンは「まだ僕たちは候補にすぎない」と慎重な姿勢を崩さず、「集中力を保ち続け、決して自動的に物事は進まないと意識することだ」と強調している。

Mr.2月、シュテッフェン


 2018年1月にバーゼルから加入して以降、シュテッフェンが記録しているゴールからは、いくつかの奇妙な数字を確認することができる。まず今回の試合でも決めたように、170cmと小柄ながら、なぜかヘディングによる得点をしばしばマークすること。そして今回得点したように、なぜか2月では6得点を記録しているのだ。
 
 加えて年明けからの半年間では、これまでクラブで記録してきた16得点のうち、実に13点を挙げているのである。また右でプレーすることを好むレフティは、その精力的な守備面からもライバルであるブレカロを凌駕、いまはチーム2番目の得点源としての活躍を披露しているところだ。

「グラスナー監督が良い仕事をしている」


 今のヴォルフスブルクはチーム全体として、闘争心があふれ、精力的に走り、仕掛けどころやポゼッションのタイミングをよく理解している。様々な障害もあったがそれを乗り越えて成功への道筋を歩み続けた、オリヴァー・グラスナー監督の手腕にヨルグ・シュマッケ競技部門取締役も、「本当に良い仕事をしてくれているね。チームは良い準備ができているし、それは一重に彼の功績だ」と称賛。「現在の我々は、トップグループの一員だと呼べるだろう」と胸を張った。
 

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