2021/05/23

CL出場獲得のグラスナー監督、来季続投の明言を避ける


 まるでそれは「別れ」の言葉をようだった。VfLヴォルフスブルクのオリヴァー・グラスナー監督は「この素晴らしいチーム」がいかにして、アテネでのEL敗退という所からCL出場権獲得への道のりを歩んできたかを、誇らしげに強調。クラブ史上3度目となるCL出場という快挙達成だけに当然ではあるのだが、しかしそこで自身が指揮をとるかについては、「今、ここで話したとしてもそれが最終的に正しい言葉ではないかもしれない」と返答。あくまで「誇りと喜びをもって、今シーズンについて振り返る」と言葉を続けた。
 あとはシュマッケ取締役や、シェファーSDらとの話し合い次第という部分もあるだろう。誰が、どういったことを求め、金銭的にはどのように折り合いをつけていけるのか。明らかに複雑な状況に置かれているクラブの利益のために、可能な限りプロフェッショナルに解決していくにはどうしていくべきなのか。「いろんなことについて話すことになるさ」とグラスナー氏。「個人的に何か変化が起こるならば、その時は適した時にお伝えさせていただくよ」
 グラスナー監督との契約は来シーズンまで残されている一方で、すでにヴォルフスブルクではマルク・ファン・ボメル氏など後任監督候補の名前も浮上。またグラスナー監督は数ヶ月に渡り、ヴォルフスブルクでの続投についての明言を避けてきた背景などを踏まえれば、むしろ退任以外の結論の方がサプライズといえるかもしれない。ただ確かなこととして1つだけ言えることは、ヴォルフスブルクはコロナ禍という激動の時期にあって、チャンピオンズリーグ出場という快挙達成に成功し、そしてそこにグラスナー監督が大きく寄与しているということである。
 

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