2022/01/25
2週間後に迎える”決戦”を迎える、ヴォルフスブルク
週末に行われたRBライプツィヒ戦にて、0−2と敗戦を喫し15位で代表戦期間へと入った、VfLヴォルフスブルク。その後に迎える最下位グロイター・フュルト戦は、イェルグ・シュマッケ取締役にとって進退をかけた戦いとなるかもしれない。
とりわけここまで苦しい戦いを強いられる背景にあるのが、昨夏に5000万ユーロを投じて補強を行いながら、そのフュルトと同じ得点数(17)しか挙げられていない決定力不足である。
また勝ち点数でもフュルトとは同じとはいえ、最近9試合で未勝利(2分)のヴォルフスブルクと、逆に最近6試合で勝ち点9を確保(敗戦はドルトムント戦のみ)している流れからみても、ヴォルフスブルクにとって間違いなく大一番の1つと見てとることができるだろう。
過去3年で積み上げ、CL復帰というステップアップで迎えた今季、シュマッケ取締役とシェファーSDは判断ミスを続け、さらなる判断ミスは2部降格というまさに”命取り”になるもの。「フュルト戦で我々は勝つ」そう宣言するコーフェルト監督だが、それ以外に何を口にできるといえるだろうか。
逆にヴォルフスブルクは再び指揮官交代へと動くか?元ドルトムントのルシアン・ファヴレ監督、元バイエルンのニコ・コヴァチ監督、そしてかつてヴォルフスブルクを窮地から救ったブルーノ・ラバディア監督ら市場に控えているとはいえ、「フロリアンは今でも私に安定した印象を与えている。でも結果が出ないとね」とシュマッケ氏。
ひとまず今季三人目の監督招聘は期待できるオプションではないだろう。「正しい方向に向いている」と信じており、「監督やコーチングスタッフ、選手たちの信じる気持ちは崩れていない」と強調。「決定的なものになりかねないフュルト戦」を前にしても変化はないという。
ただもしも更なる監督交代劇へと発展する展開をみせるようならば、これまで今季までの契約延長が期待されていたシュマッケ氏も身を引く可能性を否定しておらず、仮に今回のフュルト戦で勝利をおさめたとしても事態が一気に好転するものでもないだろう。しかしながらコーフェルト監督は、本当に正しい決断なのか?結果が出ない限りこれは、日増しに疑問を生み出しつづけていくものだ。
それでも小さいながらも改善点、たとえばライプツィヒ戦でみせた闘争心を否定するべきではなく、こういうことを意識していくこともまた大切なこと。クラブ首脳陣としては、確かに不運もあるが精彩を欠いた現在のパフォーマンスを、どのようにして回復までもちこむことができるか。まずいまはその鍵を、見出さなくてはならない。