2024/04/11

時速113kmの弾丸ショット!板倉滉が攻守で見せたグラードバッハの光明とは

©︎IMAGO/Christian Schroedter

 その同点ゴールは日曜日に迎えたブンデスリーガ第28節、VfLヴォルフスブルク戦での試合の流れを変える重要な得点となり、最終的には3-1で勝利へと繋がる突破口となった。いかにこの得点が特別なものであったか、そして今回で板倉滉がプレーしたポジションが今後のリーグ戦においてどのような意味をもつものであるのか、改めてここで振り返っていこう。

 そのシュートは時速113キロを計測する、文字通り弾丸のようなショットで、相手GKペルヴァンも為す術もなくゴールネットを揺らしてみせた。日本代表DFの右足から放たれたシュートは、今節のシュートの中でも最速を誇るものであり、試合後に同選手は「自分にはこれだけ強くシュートを打てる力があった、それを知れてよかったですね」と笑顔を浮かべている。「今後、似たようなポジションでシュートを打つ機会があれば、確実にもう1度トライしてみるでしょうね」

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”ボランチ”板倉滉の起用が功を奏す

 だがこの日の板倉滉は得点シーンだけでなく、守備面においても、グラードバッハにとって今季2度目のアウェイ戦勝利に大きく貢献していた。通常であればセンターバックを本職とする板倉だが、この日はユリアン・ヴァイグルとボランチコンビを形成。攻撃時は3-4-3システム、守備時は5-4-1システムに変化する形となっており、「ここ数週間、得点力が低迷し、失点も多かった。だから守備に集中することが大切だったんです」と説明。

 「しっかりポジショニングしてボールを奪えば、そこから効果的なカウンター攻撃に繋げられる。それを今回のヴォルフスブルク戦で、改めて我々は証明できたと思うんです」と満足感を浮かべた。「本来はセンターバックで長くプレーしていると、ボランチへの適応に時間がかかる場合が多いのですが、今回の僕の役割は明確で、守備面での安定化が求められていましたから。そこに全神経を集中させ、CBとFWのサポートを心がけたんです。うまくいきましたね」

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このまま残りシーズンも中盤で起用?

 実際に板倉滉は前の所属先であるシャルケ、そしてグラードバッハでも時折、ボランチとしてプレーした経験の持ち主。セオアネ監督としても今回の成功を機に、板倉滉のボランチ起用がこのままシーズン終わりまで続けていく可能性があるだろう。特に次節の相手ボルシア・ドルトムントは、強力な攻撃陣を擁する強豪。

板倉「声援と自信を後押しにドルトムント戦へ!」

 「ドルトムントは非常に優秀な選手たちを擁するチームなので、今回の試合は決して簡単ではないでしょう」と板倉。「でも我々はホームで、ファンたちの前でプレーすることになります。そこからはきっと素晴らしい後押しを受けることができるでしょうし、今回のヴォルフスブルク戦で蓄積した自信もある。ぜひ土曜日の試合で活かしたいですね」と意気込みを見せた。

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