2024/04/03

ラングニック、ナーゲルスマン、ゼ・ゼルビ。バイエルンの新監督候補をチェック

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 確かに週末に行われたドイツ頂上決戦、ボルシア・ドルトムント戦による敗北は、ミュンヘンの人々にとっては1つのショックを与えたことには間違いない。だがこのことを今もなお話題にしているファンは、そう多くはないだろう。首位レバークーゼンとの勝ち点差は残り7試合で16にまで拡大し、今季限りでの退任を発表しているトゥヘル監督も『白旗宣言』。12年ぶりのリーグタイトル喪失が確実となっており、むしろ後任監督人事のほうがよっぽどホットな話題となっている。

有力候補の1人は、フロイントSDを知るラングニック監督

 ここまでシーズン無敗で首位を走り続けるレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督は、そのなかでバイエルン首脳陣が招聘を希望したものの既に残留を宣言している。そのため他の候補者へと目が向けられており、有力な候補の1人となっているのが、ラルフ・ラングニック氏だ。バイエルンで評価の高いフロイントSDとザルツブルク時代に共にした現在のオーストリア代表監督は、タイトル獲得こそドイツ杯のみではあるものの、それでもドイツ語を母国語とするベテラン指揮官は、特にクラブの利益追求のためには決して妥協しない実行力は高く評価されると見られている。

外国人監督候補も:デ・ゼルビ、エメリ、ジダン

 ただ、ドイツ人指揮官以外もまた候補に挙がっており、そのうちの1人はリバプールの後任監督候補にもあがっている、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督だ。確かに言葉の壁があるとはいえ、先日にクロップ監督が絶賛したように、クラブ首脳陣もまた「非常にエキサイティングな指揮官」と見ているようである。また、ビジャレアル時代にバイエルンを撃破したウナイ・エメリ監督の仕事ぶりについても長きにわたり注視されており、さらにジネディーヌ・ジダン監督の名前も取り沙汰されている。

ドイツ代表からのUターンは?

 ではここ数年でバイエルンからドイツ代表へと送り出した、2人の監督の復帰の可能性についてはどうか?まず先に就任し昨秋に退任となったハンジ・フリック監督については、現在はフリーの状態にあり、本人はバイエルンへの就任も想像できるものの、最有力の候補にはない模様。一方でその後任であるユリアン・ナーゲルスマン監督については、エベール新競技取締役やヘーネス名誉会長も検討に入れるも、バイエルン退任に至った経緯などもあってクラブ内では批判的な声もあるようで、仮に復帰となれば大きな話題にはなるだろうが刺激的なものとはいえない、過去の問題にも目をつぶった上でのプラス思考での招聘といえそうだ。

もう1人の復帰候補、テン・ハフ監督

 実はもう1人、復帰の可能性があるのが、エリック・テン・ハフ監督である。前述のラングニック氏の後任として、現在マンチェスター・ユナイテッドの監督を務める同氏は、かつてバイエルンのセカンドチームで指揮をとり、その後ユトレヒト、そしてアヤックスで大きな成功を収めてきた。バイエルン首脳陣もその足跡を当然のことながら追い、そして評価しており、これまでコンテ氏やモウリーニョ氏、アッレグリ氏といった経験豊富な候補が早期に消えていく中で、そういった経緯もあってテン・ハフ氏の名前は今もなお浮上し続けている。

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