2024/04/18

CL4強にブンデス2クラブ入り!来季CL出場枠6の可能性も?ドイツ代表への影響は?

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 今週行われたチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでは、火曜日にボルシア・ドルトムントがアトレチコ・マドリードを、水曜日にはバイエルン・ミュンヘンがアーセナルFCを下し、ともに2020年以来となるブンデス勢の4強入りを達成。

 まず4月30日にはバイエルンがレアル・マドリードを、翌日にはドルトムントがパリ・サンジェルマンを共にホームで迎え撃ち、そして翌週には先にドルトムントが敵地フランスで、翌日にバイエルンが敵地スペインで共に決勝進出をかけて戦うことになった。

 だが今回の勝ち抜けが意味するところは、。苦難のシーズンを過ごすバイエルンとドルトムントの競技面、経済面に光明を与えるだけにとどまるものではない、チャンピオンズリーグ出場枠5つめ確保を目指すブンデスリーガ、そして今夏にサッカー大国の誇りをかけ自国開催のユーロに臨む、ドイツ代表にとっても大事な試合となっていたのである。

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ブンデス勢がCL5枠目獲得に前進、場合によって6枠の可能性も

 来シーズンよりチャンピオンズリーグの出場枠は36へと拡大され、今季のUEFAランキング上位2リーグには、出場枠がさらに1枠与えられる仕組みとなっており、そこでイタリアに次ぐ2位につけていたバイエルンは、直接アーセナルを叩いたことで、逆の準決勝ではレアル・マドリードに逆転負けを喫したマンチェスター・シティの結果も相まって、プレミア勢との差を更に拡大させることに成功。

 木曜開催のヨーロッパリーグでのレバークーゼンが、ウェストハムに2−0と初戦をリードして迎えており、もしも0−3で同じく初戦を落としたリバプールが、このままの結果でアタランタに敗戦すると仮定するのであれば、残るはカンファレンスリーグでリール相手に2−1でリードを奪っているアストン・ヴィラのみが欧州の舞台で生き残ることに。

 逆にいえばブンデス勢は更に大きく5枠獲得へと前進を遂げることになる。(ちなみに現在の5位はドルトムントで、4位ライプツィヒとは勝ち点差は同じだが、6位フランクフルトとは勝ち点差14。ただ仮に5位のままドルトムントがCLを制した場合は更に出場枠が追加されるため、理論上はまだフランクフルトにもCL出場のチャンスがある。)

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ユーロ控える多くのドイツ代表選手たちが、欧州リーグで躍進

 そしてもう1つは、ドイツ代表への影響だ。多くのドイツ代表選手、そしてドイツ代表候補を抱える両クラブが勝ち進んだことによって、仮に6月1日ウェンブレイ開催の決勝進出となった場合には、5月26〜31日まで予定されている直前合宿で不在ということに。

 代表最大グループはバイエルンでノイアー、キミヒ、ムシアラ、ミュラー、パブロヴィッチ、サネ、ゴレツカが対象。対するレアル・マドリードにもリュディガーやクロースが在籍する。ドルトムントでは前回の代表戦期間ではフュルクルクのみの招聘となったが、今回活躍したブラントやシュロッターベック、ジャン、ズーレやフンメルスなど、多くの候補者が存在するところ。

 ちなみにここまで無敗でブンデス優勝も確定させたレバークーゼン(ヴィルツ、アンドリヒ、ターなど)については、ヨーロッパリーグ決勝進出が5月22日にダブリン開催のため影響は限定的ながら、その4日後にドイツ杯決勝がベルリンで開催。31日に合宿を終えたドイツ代表は、6月3日にニュルンベルクでウクライナ代表と、そして7日にはグラードバッハでギリシャ代表とのユーロ前哨戦に臨む。

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