2024/01/26

2024年版:バイエルンのオフェンス陣の顔ぶれと展望

©︎IMAGO/Nordphoto

 これから後半戦を迎えることになる、バイエルン・ミュンヘン。前半戦における1つの課題であったセンターバックの駒不足に関しては、今冬にエリック・ダイアーを獲得したことで補完。さらに右サイドバックの補強という点においてもノルディ・ムキエレのようないわゆるコンボ・ディフェンダーの獲得の可能性が指摘されているところだが、その一方でバイエルンの攻撃陣についてはどのように計画されているのだろうか?

 キッカーが得た情報によればトゥヘル監督は攻撃陣の4枚について、ハリー・ケインやリロイ・サネ、キングスレイ・コマン、ジャマル・ムシアラ、トーマス・ミュラー、そして負傷に苦しむセルゲ・ニャブリに全幅の信頼を寄せているようで、実際に昨夏のアジアツアーではニャブリに対して指揮官は惜しみない賛辞と期待感を示していた。現状からニャブリはそれでも挑戦者という立場にはなるが、さらにテルも虎視眈々と機会を待つ必要があり、またベテランのシュポ=モティングは高さが必要な場面で備えている。

先発ウィングは右にコマン、左にサネ

 先発として両ウィングを担うのはやはり、右にコマンと左にサネであり、トゥヘル監督はコマンの役割について「守備時ではほぼサイドバック、すくなくともMFのようにプレーし、ほぼ後列の5バックに近い」状態で「右利きの快速選手」としての特性を活かしているという。サネの左については「マンチェスター・シティ時代にそこで大きな成功をおさめている。私の見方では左サイドのボックス内で彼の特徴を発揮しやすいように思う」と指摘。ただ「両選手ともにサイドを入れ替えることも特に厭わない」とも付け加えた。

さらにニャブリ、場合によってムシアラをスライド

  そのほかの選択肢としてはセルゲ・ニャブリのほか、トーマス・ミュラーやジャマル・ムシアラ、さらにはマティス・テルについても選択肢として名前をあげることがきるが、ただここでのポイントは本来獲得されたときにはウィングとして加入していたムシアラについては、その後はナーゲルスマン監督の下でもトゥヘル監督の下でも、ミュラーと同様にむしろ中央の選手という認識が強まっており、両者が初めて共演することになって初めて、ムシアラはウィングにポジションをスライドしているということ。

ミュラーとテルの姿勢評価も我慢の時間

 そのムシアラと定位置争いを展開し、後塵を拝する格好の大ベテランのミュラーについても、トゥヘル監督の期待値は決して小さなものではないようで、そのプロフェッショナリズムとチーム内におけるムードメイカー的役割、さらにはリーダーシップのスキルという点でも非常に高く評価。逆に若武者テルについてもクラブ首脳陣はその取り組む姿勢が高く評価。前半戦ではジョーカーとしての頭角を表し、年明け後もチーム内で非常に好印象を残している。

来季からブライアン・サラゴサが加入

 本来ならば理想的にいけばハリー・ケインの継承者としての飛躍も期待したいところだろうが今は左ウィングでの出場機会を模索しているところであり、そういった状況からバイエルン側は忍耐強さを求めながらさらなる飛躍を期しているところ。ただ復調中のニャブリについては首脳陣は残り半年の動向を見定めていきたい考えで、とりわけバイエルンは来季よりすでにウィンガー、ブライアン・サラゴサの獲得に成功しているところだ。

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