2024/01/26

ウパメカノに続きライマー離脱。ゴレツカやパヴロヴィッチに好機

©︎IMAGO/Sven Simon

 今日1日、これだけのことを知っていれば、あなたもブンデスリーガ通!『今日のブンデスリーガ』の本日のテーマは、相次ぐ離脱選手により再び頭を悩ませることになったバイエルン・ミュンヘンから。そもそも代表参加のためにキムとマズラウイが不在という中で、その両者のポジションの選択肢であるウパメカノとライマーが負傷離脱。さらにデイヴィース不振という苦しい状況の中で、逆にバイエルンでは役割を失いつつあったゴレツカ、そして飛躍を狙う若手パヴロヴィッチらにとってはまさに好機到来にもなっている。(※最下部にはこの日に伝えられたブンデスリーガ内での移籍情報をまとめています。)

ウパメカノに続き、ライマーも数週間離脱

 水曜夜に開催された1.FCウニオン・ベルリン戦では、バイエルン・ミュンヘンは1−0で勝利をおさめて勝ち点3の確保に成功したものの、その試合でダヨ・ウパメカノが負傷し数週間離脱。さらにコンラッド・ライマーもこれからしばらくの離脱を余儀なくされることが明らかとなった。この試合の後半87分にピッチを後にしていた同選手について、試合後トゥヘル監督は「一晩様子をみてみるしかない」とコメント。スカイが報じた情報によれば、どうやらふくらはぎに筋損傷が確認されており、さらに腱にも影響がみられているという。つまりはこちらについてもこれから、今後数週間が見込まれるということだ。

 中盤を本職とするも最近は右サイドバックでの起用となっていたライマー。これによりバイエルンはアフリカ杯参加中のヌゼア・マズラウイ、前十字靭帯断裂で離脱中のブーナ・サールも含め、右サイドバックの選択肢を失ったことに。さらにセンターバックにおいても前述のウパメカノに加えて、アジア杯参加中のキム・ミンジェが不在であり、そのため週末の試合ではデ・リフトとともに、エリック・ダイアーが移籍後初先発を飾ることになるだろう。右サイドバックについてはジョシュア・キミヒも選択肢ではあるが、こちらも先のウニオン戦で肩を負傷したことは気がかりだ。なお左サイドバックではアルフォンソ・デイヴィースの調子が上がらないためラファエル・ゲレイロが起用。

©︎IMAGO/Sven Simon

若武者パヴロヴィッチにチャンス到来!

 つまりはバイエルンの中盤からそれぞれのポジションに選手が駆り出される形となっており、そのためダブルボランチの組み合わせとしてはレオン・ゴレツカを中心に、若手で好印象をここまで残しているアレクサンデル・パヴロヴィッチ、もしくはデイヴィースを再び左サイドバックに戻して、ゲレイロを中盤に配置するという可能性が考えられるだろう。それではパヴロヴィッチを右サイドバックに抜擢する可能性は?経験の浅い若武者の投入の可能性は低く、少なくとも準備期間中にはそのことを排除。そのため今冬の移籍市場でさらに戦力補強にむけてエネルギーを注入していくことになるはずだ。

©︎IMAGO/Sven Simon

チャンスを活かしたレオン・ゴレツカ

 その中盤においても何もゴレツカが絶対的な役割を担っているというわけでもない。事実として後半戦から2試合連続でベンチスタートとなっており、デイヴィースをベンチにしていなければ恐らくはゲレイロが引き続き中盤の先発として起用されていたことだろう。ただそれでもゴレツカは「自分を一時的な穴埋め役とはみていない」と宣言。実際にこのウニオン戦で好印象を残しアピールに成功しており、「僕は自分にできる最高のプレーをみせていって、そしてチームの助けになろうとしている。それだけだよ。それは先発どうこうではない。それは自分だけではどうしようもない。繰り返しになるけど僕としては、ただ最高のプレーをみせるという事。あとは監督が決めることだ」と意気込みをみせた。

©︎IMAGO/Sven Simon

ビェリツァ監督に3試合の出場停止と罰金

 ドイツサッカー連盟は先日のバイエルン戦におけるウニオン・ベルリンの、ネナド・ビェリツァ監督が「スポーツマンシップに反する行為をした」として、3試合に出場停止処分と2万5000ユーロの罰金を科す判断を下した。この試合でボールがスローイングとなった際、ビエリツァ監督がボールを手にしそれをリロイ・サネが強引に奪おうとしたところ、激しい口論の末にサネの顔を二度叩く愚行へとでており、試合後ビェリツァ監督は「監督として決して相応しい態度ではなかった。あれは決して良くないことで、決して許されないこと」とコメント。

 ただあくまで謝罪は「自分たちのチーム」に対するもので、サネに対するものではないとも強調。「私は自分のエリアにいた。そこでボールをサネに渡そうとしたのに、彼は私のところにずかずかと入ってきて、挑発行為に及んでいたんだ。当然、私としてはそこで反応してしまうものだよ」と言葉を続けていた。なおすでにクラブ、監督自身もこれを了承しているため、処分は確定済みとなっている。

©︎kicker

この日に伝えられた、主なブンデスリーガの移籍情報

【バイエルン】サシャ・ボエ(右SB:23)と口頭合意か(スカイ情報)。バイエルンでは右SB補強を目指すも、キーラン・トリッピアーへのオファーはニューカッスルから断り。パリSGのノルディ・ムキエレも候補としてあがる中、ボイは木曜の試合で足の負傷を理由にガラタサライのメンバーから外れていた。

【ハイデンハイム】ケヴィン・セッサ(MF:23)との契約は今季まで。延長交渉は「話し合っている」と同選手。地元出身で今季ブンデス14試合に出場も、まだ先発出場は果たせていない。

【ハンブルク】ダヴィッド・ズィマ(CB:23)が獲得有力候補に。FCトリノに在籍する190cmのチェコ代表は、膝の負傷から今は売却候補の1人になっている所。ハンブルクは買取りオプション付きのレンタルを検討中。更に夏移籍で合意中のノア・カッターバッハをケルンから今冬獲得も模索中

【ヴォルフスブルク】アスター・ヴランクス(MF:21)が出場停止から復帰。スヴァンベリと先発争いへ。このまま夏までには延長の意思を確認し、退団ならば候補はフェデリコ・レドンド(MF:21、アルヘンティノス・ジュニアーズ )ら4・5人。また今冬はFW強化を模索もエキティケは除外、シミッチも複雑だ

【フランクフルト】ジャン=マテオ・バホヤ(FW:18)をアンジェSCOから獲得。2029年までの契約で背番号19。フランス期待のU19代表ウィンガーで、1vs1に強くトップ下でもプレー可能。移籍金額は800万ユーロか。

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