2024/01/27

評価鰻登りのアロンソ監督、次期リバプール監督に?

©︎IMAGO/Jan Huebner

 ボルハ・イグレシアス獲得とエクセキオル・パラシオスの離脱の話題で余り注目されていないが、週末に行われたRBライプツィヒとの上位対決において、バイヤー・レバークーゼンは再びシャビ・アロンソ監督の采配の妙によって、今シーズンいまだ負けなしの首位快走を演じている。この試合でレバークーゼンは相手MFダニ・オルモによって左を介し、ダブルボランチの裏をつかれ決定機を作られる場面が多く見受けられ「最終ラインの前の選手がいなかったんだ」とホフマンは回顧。後半は更にロングボールを駆使してくると見たアロンソ監督は、そこで「数的優位をつくるよう配置換えをし、ポゼッションを高めるようにしたんだ。それでリスクは軽減される」と説明。それでも試合後の指揮官は守備面での苦言を呈したものの、期待に応え勝利に繋げた選手たちからは更に大きな信頼を獲得。その評価はまさに鰻登りとなっている。

 それゆえ金曜日に突如発表された、ユルゲン・クロップ監督が今季限りで退団するリバプールFCの公認候補として浮上しても、何ら驚くべきことでもないだろう。特にリバプールはアロンソ監督にとってバイエルン、レアル・マドリードと共に古巣のクラブであり、「憶測があがるのは当然のことだろう」と指揮官。「私はクロップ監督がリバプールで果たした成功を大いにリスペクトしており、それは彼の9年間がそれを物語っている。賛辞を送りたい」と述べつつも、「私はあくまでレバークーゼンのことに集中しており、ここで良い仕事をしたいという高いモチベーションをもっている。選手やクラブ、すべてにおいて非常に満足しており、幸福だ。5月のことなんてみていない。明日のグラードバッハ戦のことだけ。ただそれにしても今回のリバプールの発表には驚かされたがね」と語った。

アロンソ監督、リバプールの候補?「当然の憶測」

©︎IMAGO/Christian Schroedter


 そこでキッカーから直接監督就任の可能性について問われると、「真っ向勝負の質問だが、ただそれに対する真っ向勝負の返しはない」と明言を避けたが、ただ本来2026年夏までに契約を結んでいる事を踏まえれば本来真っ向からの否定は可能だっただろう。「でもね、正直言ってまだ次のステップについて考えるような時期ではないんだ。いま、まさにこの瞬間のために生きる。将来のことなんて誰にもわからないんだから」確かに古巣バイエルンと激しいリーグ優勝争いに加え、強豪がこぞって姿を消しタイトル獲得で最優力視されているドイツ杯、さらにはヨーロッパリーグなども控える重要な局面で、アロンソ監督の目の前にある課題はまさに山積みだ。

FW、MF、DFに課題は山積み

©︎MAGO/MIS


 前述のライプツィヒ戦にて大腿筋を負傷したMFパラシオスは、2月に入ってもまだしばらくは欠場すると見られており、FWボニフェイスとともにSBアルトゥールも長期離脱中。アフリカ杯にはCBタプソバとCBコスヌ(とMFアミン・アドリ)が参加しており、さらにCBターはグラードバッハ戦にて出場停止に。ボニフェイスの穴埋めとしては既にイグレシアスに白羽の矢が立ち、CBについては2人の帰還までアンドリヒ起用などで何とか耐え凌ぐということになるだろうが、パラシオス離脱の中盤はどう埋めるか?おそらく今冬の移籍候補であったナディーム・アミリも選択肢に加える形で、不遇のシーズンを過ごすロベルト・アンドリヒが守備的役割として中盤を担うことだろう。

アンドリヒ「逆境もサッカーや人生の一部」

©︎IMAGO/Beautiful Sports


 アンドリヒ自身は現状について、「センターバックでの起用については、最初のうちはちょっと違和感も感じていたけど、でも今はボランチと共にかなりうまくやれていると思うし、僕はその両方の選択肢になれていると思う」と説明。別の言い方をするならば、バックアップ要員ということであり「ベンチから試合をみる機会が多いし、もちろんそのことを良しとみているわけじゃないけど、でも時に自分を押し殺すこともこの世界で求められる側面さ」と説明。とりわけ夏に控える自国開催のユーロの向けての苛立ちも募るだろうが、「求められた時に期待の応える。これまでにもそれは示せたと思うし、週末もぜひそうしたい」と前向きに語る。

アンドリヒ、ライバルのシャカを称賛

©︎IMAGO/Laci Perenyi


 さらに「勝つためにどの役割であろうとピッチに立ちたい。現状は簡単ではないし苛立ちも募るけど、それを外には見せられないし何にもならない。それもまた人間的でスポーツ的な事。それでもいつ何時に備え活躍できるようにしないと」と意気込みを見せながらも、同時にライバルである、グラニート・シャカに対する惜しみない賛辞もおくった。「彼はサッカーとしてのスキルに加えて、チームにリーダーシップももたらしてくれる選手だよ。ヨナス・ホフマンと同様に、プレー以外の部分でチームにとって本当に良い補強だったと思う。豊富な経験を有しており、サッカーというものがどのようなメカニズムで運んでいくかを精通しているんだ。グラニートは本当に重要な選手だと思うよ。」

この日に伝えられた、主なブンデスリーガの移籍情報

©︎kicker

【バイエル】サシャ・ボエ(右SB:23)獲得間近。バイエルンでは右SB補強を目指すも、キーラン・トリッピアーへのオファーはニューカッスルから断り。パリSGのノルディ・ムキエレも候補としてあがる中、ボイは木曜の試合で足の負傷を理由に🇹🇷ガラタサライのメンバーから外れ、移籍専門家ロマーノ氏によるとクラブ間で既に合意に至っているという

【レバークーゼン】ボルハ・イグレシアスのグラードバッハデビューはならず。ただ土曜にはドイツに来て試合観戦か。アロンソ監督「確かに彼は我々にとって重要な選手となる可能性があるのだが、しかしまだ正式には決定していないんだ。すぐにチームに加われるように期待はしているがね」
 
【ボーフム】エッサー離脱で、カイザースラウテルンのアンドレアス・ルーテ復帰が指摘されるも、こちらもまだ移籍は未成立のまま。

Bundesliga Bundesligaの最新ニュース