2024/01/13

試される首位レバークーゼンの実力、特にCFとCBが鍵

©︎Getty Images

 ブンデスリーガ第17節の注目ポイント、それは首位にたつバイヤー・レヴァークーゼンの実力が、まさにこれから試されようとしていることが挙げられるだろう。それはシャビ・アロンソ監督も十分に意識していることであり、「大きな目標があり成功をおさめたいと思う。大事なことは1試合1試合着実に進めていくということ。そして自分たちが正しい歩みを進めていると再認識できるためには、まず今回のアウグスブルク戦にて良いパフォーマンスを見せる必要があるんだ」と語った。「きっとこの1年の戦いに向けて良い準備ができている。私はそう信じているよ」

ボニフェイス長期離脱、アフリカ杯での離脱

 ただ早速レヴァークーゼンには難題もつきつけられている。攻撃の大黒柱ヴィクトル・ボニフェイスは負傷のため4月まで離脱。右SBアルトゥールも3月まで離脱の見込みであり、またアフリカ杯参加のためアミン・アドリ、エドモンド・タプソバ、オディロン・コスヌは最長2月なかばまでの離脱の可能性さえある状況なのだ。「3人不在ということは選択肢の欠如を意味する。ここでさらに負傷や出場停止がでては大きなも問題に発展するかもしれない」とりわけ1年ぶりの復帰したばかりのパトリック・シックに、もしもこのことがあればセンターフォワードでの穴埋めは非常に困難だ。今冬補強の可能性も?

難題1:ストライカーの穴埋め

 「我々はこの状況に耐えられる準備はできていると思う。むしろ4月から”ボーナス”が待っているという考えでいたい。チーム自体はいい選手が揃っているんだ。シックはもうフル出場できるし、12月にしっかりとトレーニングを積んで、ここ2週間はすべての練習に参加できている。体調面での準備はOKだ。確かにボニフェイスとは少し異なるタイプだが、ボーフム戦では3得点を決めるなどPA内で非常に危険な存在であり、高い資質を兼ね備えたポゼッションにおける嗅覚に長けたストライカーだよ。それにフロゼクもアミンも同様にここでプレーはできるし、ストライカーとして十分に数はいるんだ。私は既存の戦力に全幅の信頼をよせている。ただ常に市場に目は向けているし、仮にそれが理にかなったものであって補強に繋がるとして、それがストライカーなのかどこになるのかわからないが、ただいずれにしても新戦力獲得へのプレッシャーはないんだ」

難題2:ディフェンダー陣のやりくり

 ただセンターバックについても、主力の2人がアフリカ杯で不在ということから、すくなくとも当分はインカピエやスタニシッチ含め、様々な対応を求められることは確実だ。というのもヨタナン・ターは警告4枚のため出場停止まで待ったなしの状況であり、とりわけライプツィヒ戦を睨んで今回の試合での警告は是が非でも避けたいところだろう。もしくは敢えてここで温存するということも?「彼はベストプレーヤーの1人、これから見極めていくさ」と手の内を明かすことは、やはりない。「昨季後半戦は彼にとってとても良いシーズンだったし、3バックのリーダー的存在で積極的にコミュニケーションをはかっている。集中力が高く、ミスらしいミスもなくて今季はオフェンス面でも積極的だ。ドイツ代表入りにつながる可能性もあるだろう。だからそのスタンスを失わせてはいけない。」

アロンソ監督「ベッケンバウアー氏は選ばれた1人」

 また今節のもう1つの注目ポイントは、ドイツサッカー界の皇帝フランツ・ベッケンバウアー氏の訃報である。試合会場では1分間の黙祷と、選手たちは喪章をつけてのプレーとなっており、アロンソ監督は「彼は単なる1選手にとどまる存在ではない。別次元で存在した象徴であり、レジェンドだ。ペレのように、クライフやマラドーナと同様に、ベッケンバウアーは我々が子供だったころに写真で眺めていた選手の1人だよ」と述べ、「記憶から失われることはないだろう。それほどまでに彼は偉大で、そして影響力をもった人物だから。バイエルンでの選手時代に何度かお会いさせていただき、本当に幸運だったと思う。クラブにとってもドイツサッカー界においても、選手、指導者として非常に重要な人物であった」との言葉を贈った。「彼はいかなる栄誉にも値する、フランツ・ベッケンバウアーは選ばれた1人であり、彼以上の存在はそういるものではない」

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