2024/01/24

イグレシアス獲得間近、ゴレツカvsゲレイロ、ドルトムントの変化など

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 今日1日、これだけのことを知っていれば、あなたもブンデスリーガ通!『今日のブンデスリーガ』の本日のテーマは、FW補強間近となった首位レバークーゼン、それを追いかけるバイエルンにおける中盤争いの激化、そして後半戦での逆襲をかけるドルトムントに生まれたプレースタイルの変化についてなど、お伝えします。※最下部にはこの日に伝えられたブンデスリーガ内での移籍情報をまとめています。

レバークーゼン、ボルハ・イグレシアス獲得間近に

 すでにレアル・ベティスのボルハ・イグレシアスと、移籍で合意済みであったバイヤー・レバークーゼン。三季連続二桁得点を挙げ、スペイン代表経験もあるFWは、今季思うような出場機会に恵まれておらず、そこでブンデス首位に立ち欧州の舞台も用意された、ボニフェイス長期離脱という事態にあるレバークーゼンへの移籍はさほど難しい決断でもなかっただろう。

 ただ問題点はこの緊急事態にレバークーゼンとしては一時的な穴埋めを求めており、一方でレアル・ベティス側はセンターフォワードが2人しかいないことで、31歳のストライカーの売却資金を補強にあてる必要があった。つまりレンタルか完全移籍かが交渉の焦点となっていたものの、どうやら今回シーズンいっぱいまでのレンタルで、800万ユーロでの買取りオプション付きで合意に達した模様。

 これによりレバークーゼン側としては、1)ボニフェイスの一時的穴埋めに成功、2)1年越しに復活したシックの不測の事態に対応、3)仮にボニフェイスが復帰したとしてもそもそもポストプレーヤーではないためFW陣の組み合わせ状況、負傷や移籍市場の動向なども踏まえて夏に選択肢を残す、優れた補強として評価できるだろう。

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一転ベンチのゴレツカ、ゲレイロとの争いの行方は?

 前節では15年ぶりとなる敗戦をブレーメン相手に、今季初のホーム戦で喫したバイエルン・ミュンヘン。とりわけ首位レバークーゼンを追いかける状況下において、開始70分までにみせていた選手達の低調な戦いぶりに苦言を呈していたトゥヘル監督が、過密日程の最中で今回どのような策に打って出るか注目だ。特に途中交代を告げられたキミヒ、そしてゴレツカの中盤については、ゲレイロやパヴロヴィッチが好印象を残しただけに激戦区となっている。

 この夏にも移籍候補として挙げられるもその後に奮起したゴレツカだが、今冬のバーゼルとのテストマッチはチーム事情もあってCBで起用。その後はリーグ戦2試合でベンチスタート。トゥヘル監督によればボランチというよりボックス・トゥ・ボックスタイプの選手であるゴレツカよりも、あくまで「ダブルボランチとしてゲレイロがベストの選択とみた」ということであり、「レオンは彼のベストポジションで今後もうちで起用されていく。それは明日かもしれない、週末かもしれない」と説明した。

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新戦力マートセンがドルトムントの戦い方を変える

 週末のケルン戦においてドルトムントは、攻撃時では3バックを最終ラインに一列に並べ、その前にボランチを配置して守備面での脇を固め、サイドバックはCMFのサポートにあたるため4バックからウィングの位置まで駆け上がり、特にマートセンはそのキープ力を活かしてボールの分配(タッチ数115、パス成功率93%)や、スペースを活かして1vs1を果敢に仕掛けるなど展開。中央に控えるポストプレーヤー、ニクラス・フュルクルークが優位な場面を生み出すなど多くの決定機に絡んでいた。

 まさにこれはこの冬にボルシア・ドルトムントが徹底してトレーニングしていた内容であり、それをまだ加入してまもないマートセンに託した形となる。試合後GKグレゴール・コーベルは「彼はとても積極的にボールを要求していて、ポジションどりも含めて、とてもクレバーにプレーしているね。常に攻撃面で正しい解決策を模索できている」と称賛。一方のマートセン自身も「まるで何年も一緒にプレーしたきたようだ」とドルトムントでの手応えを掴んでおり、2位以下がつまづいた後半戦初戦で一気に差を詰めたこの勢いに乗り、昨年と同様に後半戦での猛烈な巻き返しを演じていきたい。

この日のブンデスリーガの移籍情報

【バイエルン】マルコ・ネッペ TDとの契約を解消へ。この夏にケイン巡る駆引きでの詳細漏洩がクラブ内で問題視され、フロイントSDの招聘もあり今冬の移籍期間では余り関わってなかった。なおエベール氏招聘の可能性も指摘されているところ。
【フライブルク】バイエルンとの契約を2026年まで延長したルーカス・シュネラーが夏まで3部の下部チームに加入。22歳のGKは2年間の負傷離脱から復帰したばかり。さらにその下部チームでは1860からニクラス・ラング(21:DF)もレンタルで獲得した。
【ウニオン】ヨルベ・フェルテッセン(MF:23)への関心は以前より伝えられていたが、『アイントホーフェンス・ダーグブラッド』によると移籍金450万ユーロで妥協点を見出したようで、フォファナとベッカーが移籍した攻撃陣の穴埋め役として期待される。またローレンツ・デールがオーストリアのクラーゲンフルトに完全移籍。そして22歳のMFはそれからドイツ4部ヴィクトリア・ベルリンにこの夏までレンタル移籍した。
【シャルケ】ダルコ・チュルリノフがバーンリーより復帰。今季までのレンタルながら約250万ユーロでの買取オプションも付随している。
【ブレーメン】ニコライ・ラップが2部カールスルーエに完全移籍。27歳のDFの移籍金額など、契約の詳細は明かされていない。
【ケルン】マティアス・オレセンがスイス1部イヴェルドン=スポールに夏までレンタル移籍。22歳のアタッカーは今季6試合の途中出場のみとなっており、新天地では出場機会の増加が期待される。
【ライプツィヒ】ヤニック・エドゥアルド(FW:19)とプロ契約を締結。開幕からトップチーム2試合でメンバー入り。今季はAユースにて13試合に出場し7得点を記録しているところ。

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